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ネイティブに通じない和製英語一覧:70語を正しい英語に直す

サラリーマン、マンション、コンセント、ナイーブ。日本語では英語のつもりで使っていて、英語圏では通じない、または別の意味で伝わる和製英語を場面別に70語まとめ、それぞれ正しい英語の言い方を添えた。

和製英語とは何か、なぜ「知っている単語」ほど通じないのか

和製英語とは、英語の単語や語感をもとに日本で作られた言葉のことで、英語圏ではそのまま通じないか、まったく別の意味で伝わる。「サラリーマン」は salary と man をつないだ日本製の合成語で、英語で salaryman と言っても日本の会社員を指す外来語としてしか理解されない。「マンション」は英語では mansion、つまり大邸宅の意味で、集合住宅は apartment か condominium になる。似た仲間として、意味がずれてしまった外来語(ナイーブ、スマート)や、英語以外の言語から来たのに英語だと思われている語(アルバイト、ノルマ、パン)もあり、実用上はまとめて同じ問題を起こす。

和製英語が厄介なのは、知らない単語と違って、話す側に何の警告も出ないことだ。知らない単語なら言い換えたり辞書を引いたりする。和製英語は「英語を知っている」という確信とともに口から出て、文法的にも正しい文の中に収まり、相手にだけ意味不明か誤解として届く。だから TOEIC のスコアが高い人の英語にも何年も生き残る。この記事では、通じない語を場面別に70語並べ、それぞれ英語で何と言えばよいかを添えた。まず自分が日常的に使っている語がいくつあるか、数えながら読んでほしい。

仕事とオフィスで通じない和製英語

職場の語彙は和製英語の密度が最も高い。「サラリーマン」「OL」はどちらも office worker で、性別で分ける言い方は英語にはない。「アルバイト」「パート」は part-time job、働く人は part-timer。「フリーター」に対応する一語はなく、someone who works part-time jobs と説明するしかない。「アポ」は appointment を最後まで言う必要がある。「クレーム」は要注意で、英語の claim は「主張する」「請求する」の意味なので、苦情は complaint、苦情を言うは make a complaint になる。「ノルマ」はロシア語由来で、英語では quota。「リストラ」は restructuring の略だが、人員削減の意味で使うなら layoffs で、He was laid off. が「リストラされた」に当たる。

動作を表す和製英語も多い。「キャリアアップ」「スキルアップ」は英語では名詞化せず、advance my career、improve my skills のように動詞で言う。「ベースアップ」は pay raise(イギリスでは pay rise)。「サービス残業」は unpaid overtime。「パワハラ」は power harassment では伝わらず、workplace bullying か harassment。「サイン」は signature(署名)または autograph(有名人のサイン)で、英語の sign は看板や標識、あるいは「署名する」という動詞だ。会議の「アジェンダ」は通じるが、「レジュメ」は英語では résumé、つまり履歴書のことで、配布資料は handout と言う。この一段落だけで、英語のメールで使うと相手が首をかしげる語が10近くある。

家、買い物、食べ物の和製英語

住まいと買い物から。「マンション」は apartment(アメリカ)か flat(イギリス)、分譲なら condominium。「アパート」も apartment で、日本語のような木造・低層という区別は英語にはない。「ワンルーム」は studio apartment。ホテルの「フロント」は front desk か reception。店の「レジ」は cash register で、支払う場所としては checkout。「ビニール袋」は plastic bag(vinyl は特定の素材名で、買い物袋には使わない)。「ペットボトル」は plastic bottle で、PET bottle と言っても材質名としてしか理解されない。「フリーマーケット」は free ではなく flea(ノミ)market。「バーゲン」は sale で、bargain は「お買い得品」を指す。「リフォーム」は renovation か remodeling で、英語の reform は制度や社会の「改革」だ。「オーダーメイド」は custom-made か made to order。

食べ物は誤解が笑い話になりやすい。「シュークリーム」を shoe cream と言えば靴用クリームで、正しくは cream puff。「ソフトクリーム」は soft serve(ice cream)。「フライドポテト」はアメリカでは french fries、イギリスでは chips。「ハンバーグ」は hamburger steak か Salisbury steak で、hamburger と言えばパンにはさんだものになる。「バイキング」は buffet(ビュッフェ)で、Viking は北欧の海賊だ。「アメリカンコーヒー」は weak coffee、または単に a regular coffee。「モーニングサービス」は breakfast special か breakfast set。「ウインナー」は sausage で、Vienna sausage は缶詰の小さなソーセージを指す。「パン」はポルトガル語由来で、英語は bread。「デザートバイキング」のような二重の和製英語もあり、英語では dessert buffet になる。

人や性格を表す和製英語:褒めたつもりが逆になる語

このグループは通じないだけでなく、意味が逆転する。「ナイーブ」は日本語では繊細で純粋という褒め言葉だが、英語の naive は「世間知らずで判断が甘い」という否定的な語で、He is naive. は軽い批判になる。繊細なら sensitive、純粋なら innocent。「スマート」は日本語では体型がほっそりしていることだが、英語の smart は「頭がよい」で、細いは slim か slender。「ハイテンション」は英語では high tension、つまり高電圧か緊張状態で、元気いっぱいなら excited、energetic、hyper。「マイペース」は at my own pace という副詞句としては通じるが、性格を表す形容詞としては使えず、He does things at his own pace. と文にする。

行動を表す語にも落とし穴がある。「スキンシップ」は physical affection か physical contact で、skinship は日本と韓国でだけ通じる語。「ボディチェック」は body search か security check(body check はアイスホッケーのタックル)。「カンニング」は cheating で、cunning は「ずる賢い」という形容詞。「ミス」は mistake か error で、miss は「逃す」「会えなくて寂しい」の動詞。「ドンマイ」は Don't mind ではなく Never mind. か Don't worry about it.、「ファイト!」は Good luck! か You can do it! で、Fight! は「戦え」になる。「コンセント」は outlet(アメリカ)か socket(イギリス)で、英語の consent は「同意」という重い意味の語なので、Where is the consent? は相手を本気で困らせる。

乗り物、服、電子機器の和製英語

車の語彙はほぼ全滅に近い。「ハンドル」は steering wheel(handle はドアの取っ手)。「アクセル」は accelerator か、アメリカでは gas pedal。「バックミラー」は rearview mirror。「ガソリンスタンド」は gas station(アメリカ)か petrol station(イギリス)。「オープンカー」は convertible。「ベビーカー」は stroller か pushchair。「チャイルドシート」は car seat。「サイドブレーキ」は handbrake か parking brake。「ウインカー」は turn signal か indicator。「クラクション」はフランスの製品名由来で、英語は horn。「パンク」は flat tire で、punk は音楽ジャンルだ。

服と機器も同じ。「トレーナー」は sweatshirt(trainer はイギリス英語でスニーカー、または指導者)。「パーカー」は hoodie。「ワンピース」は dress。「ジーパン」は jeans。「ノースリーブ」は sleeveless。「マフラー」は scarf で、muffler は車の消音器。「Yシャツ」は dress shirt。電子機器では「パソコン」は computer か PC、「ノートパソコン」は laptop、「スマホ」は smartphone か単に phone。「ホッチキス」は発明者の会社名で、英語は stapler。「シャーペン」は mechanical pencil。「コンセント」はすでに述べた通り outlet。「キーホルダー」は key ring か key chain、「ドライヤー」は hair dryer で、dryer だけだと乾燥機の意味になる。

和製英語を直す練習法:読んで覚えるより、口に出して直す

70語を読み終えた今、あなたはたぶん全部「理解」できている。問題はそこではない。EF EPI 2025 の日本の技能別スコアは、リーディング454点に対してスピーキング393点で、61点の差がある。和製英語はまさにこの差の中に住んでいる。読めば分かるのに、会話の瞬間には日本語の回路が先に動いて「マンション」「クレーム」が口から出る。だから一覧を眺めるだけでは直らない。直るのは、実際に英語で話している最中に和製英語を使い、その場で正しい語に言い直したときだ。詳しい数字は、日本人の英語力を一次データでまとめたリサーチ記事「TOEICの平均点は616点、それでも日本の英語力が世界96位である理由」で確認できる。

実践的なやり方は三つある。第一に、自分の仕事と生活で頻出する語だけ10個選び、正しい英語を含む例文(I live in an apartment near the station.)ごと覚える。単語カードで和製英語と正しい語を対にしてもよい。第二に、英語で話す機会を週に数回作り、和製英語が出た瞬間に相手に直してもらう。SpeakBase では AI 音声チューターの Kate と英語で会話でき、和製英語を使うとその場で正しい表現に直し、なぜ通じないのかを日本語で説明してくれる(アプリの画面表示は英語)。第三に、直された語は翌日にもう一度声に出して使う。和製英語は知識ではなく癖なので、癖を上書きできるのは反復した発話だけだ。

日本の技能別スコア:読めるが、話せない

EF EPI 2025、日本(123カ国・地域中96位、総合446点)
リーディング454リスニング437ライティング394スピーキング393
和製英語は読解では問題にならず、話す瞬間にだけ現れる。日本のスコアがいちばん低いのも、まさに話す技能だ。

よくある質問

和製英語とは何ですか?

英語の単語や語感をもとに日本で作られ、英語圏ではそのまま通じないか別の意味になる言葉です。サラリーマン(office worker)、マンション(apartment)、コンセント(outlet)などが代表例で、ナイーブやスマートのように意味がずれた外来語も実用上は同じ問題を起こします。

ネイティブに通じない和製英語で特に多いものは?

仕事ではクレーム(complaint)、サイン(signature)、アポ(appointment)、リストラ(layoffs)。生活ではマンション(apartment)、レジ(cash register)、フリーマーケット(flea market)、シュークリーム(cream puff)。車ではハンドル(steering wheel)、ガソリンスタンド(gas station)が頻出です。

使うと誤解される危険な和製英語はありますか?

あります。ナイーブは英語では「世間知らず」という否定的な意味、スマートは「頭がよい」、クレームは「主張・請求」、コンセントは「同意」、カンニングは「ずる賢い」を意味します。褒めたつもりが批判になったり、まったく別の話として伝わったりするので、この5語は優先して直す価値があります。

アルバイトやパンも和製英語ですか?

厳密には和製英語ではなく、英語以外の言語から来た外来語です。アルバイトはドイツ語の Arbeit、パンはポルトガル語の pão、ノルマはロシア語に由来します。ただし英語だと思って使うと通じない点は同じで、英語ではそれぞれ part-time job、bread、quota と言います。

和製英語を直すいちばん早い方法は?

自分がよく使う語を10個選んで正しい英語の例文ごと覚え、実際に英語で話す場面で使って、その場で直してもらうことです。読んで理解するだけでは会話の瞬間に日本語の癖が勝ちます。SpeakBase では Kate と英語で会話しながら、和製英語をその場で正しい表現に直し、理由を日本語で聞くことができます。

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