英語のスピーキング練習におすすめのAIアプリ比較(2026年)
AIで英会話を練習できるアプリを、日本語で間違いを説明してくれるか、詰まったときに助けてくれるか、間違いを復習できるかで比較しました。SpeakBase、Loora、Speak、Praktika、ELSA、Duolingoの違いと、1週間で自分に合うアプリを見極める方法も紹介します。
結論から言うと
日本語を母語とする人が英語を話す練習をするなら、最初に試すべきはSpeakBaseです。AIチューターのKateと台本なしの音声会話ができ、間違いはその場で直され、なぜ間違いなのかを日本語で説明してくれます。直された文と新しい単語は自動で復習用のフラッシュカードになるので、話した内容が次の日に残ります。
ただし、どのアプリにも得意分野があります。発音を細かく直したいならELSA Speak、よく設計されたカリキュラムに沿って進めたいならSpeak、英語だけで自然な会話をしたいならLoora、毎日続ける習慣をつけたいならDuolingoが向いています。以下では、それぞれの強みと弱みを同じ基準で比べます。
どうやって比べたか:4つの基準と価格
日本の学習者の多くは、読めるのに話せないという状態にいます。EF EPI 2025では日本のスコアは446点で123カ国・地域中96位、技能別ではリーディング454点に対してスピーキングは393点でした。IIBCによると2025年度のTOEIC Listening & Readingの受験者は196.4万人、話す力を測るSpeaking & Writingは約5.1万人です。足りないのは知識より、口に出す回数です。そこで、話す回数を増やせるかどうかを中心に4つの基準を立てました。
1つ目は、台本のない本物の音声会話ができるか。2つ目は、間違いを日本語で説明してくれるか。3つ目は、言葉に詰まったときにチューターが会話をリードし、言える文を示してくれるか。4つ目は、間違えた文を復習用に保存してくれるか。そのうえで、無料で試せる範囲と価格を比べました。価格はすべて2026年時点の目安で、地域やキャンペーンによって変わります。
1位 SpeakBase:日本語で説明してくれるAIチューター
SpeakBaseは、1万人以上に教えてきた語学学校が作ったAI語学アプリです。中心になるのはSpeakBase Talkで、AIチューターのKate(男性の声がよければLeo)と、台本のないライブの音声会話をします。Kateは英語で話し、間違いを直すときだけ日本語に切り替えて理由を説明します。たとえば「I am working there five years」と言えば、「I have been working there for five years」と直し、なぜ現在完了進行形になるのかを日本語で教えてくれます。言葉に詰まったら、タップすると音声で聞ける返答の候補が出ます。
会話で出た新しい単語と直された文は、FSRSアルゴリズムを使ったSmartMemoryのフラッシュカードになり、7つの学習モードで無料で復習できます。カフェ、空港、病院、会議、就職面接など48のロールプレイ場面に加えて、自分の実際の状況を説明してそのまま練習する機能もあります。アプリのインターフェースは日本語に対応し、ブラウザで動くのでアプリストアからのダウンロードは不要です。最初のTalkレッスン(5分)はカード登録なしで無料、Premiumは月額11.99ドルまたは年額119.99ドルで、月150分の会話ができます。
2位 Loora:英語だけで自然に話したい人に
Loora(ローラ)は資金力があり、評価も高い英会話アプリです。大規模言語モデルによる本物の英会話ができ、教える言語は英語だけに絞っています。英語にどっぷり浸かって話したい中級以上の学習者には、完成度の高い選択肢です。
一方で、間違いを母語で説明することには重点を置いていません。日本語での説明が必要な初級者には、理由が分からないまま進むことになりがちです。無料レッスンは1回で、その後はサブスクリプションになります。固定価格は公開されておらず、地域やキャンペーンによって年額およそ119.99ドルです。主にモバイルアプリで、学校のクラス向けの製品はありません(法人向けのサービスはあります)。
3位 Speak:カリキュラムに沿って進めたい人に
Speak(speak.com)は、OpenAI Startup Fundの出資を受けた、最も資金力のある語学アプリの一つです。韓国では英語アプリの1位で、よく順序立てられたカリキュラムと、とても自然な音声が強みです。何をすればいいか考えずに、毎日決まったレッスンを進めたい人に合います。
学習の中心はドリルで、台本のないロールプレイやフリートークはレッスンの段階を終えたあとに使う形です。いきなり自由に話したい人には、遠回りに感じるかもしれません。7日間の無料トライアルがあり、その後は地域によって年額約83.99ドル(Premium)から164.99ドル(Premium Plus)です。主にモバイルアプリで、クラス向けの製品はありません。
4位 Praktika:アバターと話す感覚を楽しみたい人に
Praktikaは、リアルなビデオアバターのキャラクターと話すAIチューターです。OpenAIがその会話の仕組みについて事例を公開しているように、技術的な完成度は高く、画面の向こうに人がいる感覚で練習したい人には魅力があります。
ただし、一部のチューターの声がロボットのように聞こえることは、会社自身も認めている課題です。間違いを日本語で説明してくれるかどうかは、私たちは確認できていません。学校のクラス向けの製品はなく、法人向けは企業研修の形です。
5位 ELSA Speak:発音を細かく直したい人に
ELSA Speakは、発音とアクセントのコーチとして最も成熟したアプリです。音素(音の最小単位)のレベルで採点するので、LとR、THの音、カタカナ発音のくせなど、日本語話者がつまずきやすい音を一つずつ直せます。IELTS、TOEFL、TOEIC向けの専用モジュールもあります。
AIロールプレイは後から加わった機能で、あくまで発音練習の補助という位置づけです。会話の流れの中で文法や言い回しを直してもらいたい人には、物足りないかもしれません。説明言語は約12言語です。7日間の無料トライアルのあと、プランやキャンペーンによって年額およそ80ドルから130ドルで、価格はよく変わります。
6位 Duolingo:毎日の習慣づくりに
Duolingoは、学習を習慣にする力では一番です。ゲーム感覚の仕組みと連続記録(ストリーク)のおかげで、毎日アプリを開くこと自体が続きます。英語に触れる時間をとにかく毎日つくりたい人には、とても良い入口です。
スピーキングは短く台本どおりの練習が中心で、台本のないAI会話(Video Call)は最上位のMaxプランでしか使えません。また、ライブの会話の中で間違いを説明してくれる仕組みはありません。話す力を伸ばすには、ほかのアプリと組み合わせるのが現実的です。
そのほかの選択肢:人間の講師とChatGPTの音声モード
Cambly、Preply、italkiは、人間の講師とつながるマーケットプレイスです。最も個人に合わせたレッスンを受けられる一方、1回のレッスンはAIアプリ1か月分より高くつくことが多く、予約も必要です。英会話スクールやオンライン英会話に慣れている人なら、講師とのレッスンの合間にAIで話す回数を増やす、という使い分けがいちばん効果的です。
ChatGPTの音声モードでも英語で会話はできます。ただし、構造化されたチューターではありません。あなたのレベルを記録せず、間違いを復習用に保存せず、頼まない限り訂正もしません。気軽な雑談相手としては便利ですが、間違いを減らしていく練習には向いていません。
まとめると、間違いの理由を日本語で知りたいならSpeakBase、英語漬けならLoora、順番どおり進めたいならSpeak、アバターと話したいならPraktika、発音ならELSA Speak、習慣づくりならDuolingo、人に教わりたいなら人間の講師です。
あなたに合うのはどれか
初級者で、英語で説明されても分からないなら、日本語で理由を説明してくれて、詰まったときに言える文を示してくれるSpeakBaseが合います。IELTSやTOEFL、TOEICのスピーキング対策なら、発音はELSA Speakの専用モジュール、話す量はSpeakBaseで補う組み合わせが効率的です。
転職や外資系企業の英語面接が近いなら、SpeakBaseの「Interview me on my CV」(Premium)で、自分の履歴書をもとにKateに面接官役をしてもらえます。発音だけを集中的に直したいならELSA Speak、とにかく毎日英語に触れる習慣をつけたいならDuolingoから始めて、慣れたら会話のアプリを足すのがおすすめです。
1週間で見極める方法
おすすめは、気になる2つのアプリの無料レッスンを同じ日に受けることです。どちらでも同じ3つのことを英語で言ってみてください。たとえば「週末にしたこと」「自分の仕事や勉強」「最近困ったこと」です。条件をそろえると、違いがはっきり見えます。
見るポイントは3つです。間違いを直してもらえたか。その直しの理由を理解できたか。そして、5分目には1分目より多く話せていたか。この3つにすべて「はい」と答えられたアプリが、あなたに合うアプリです。残りの日はそのアプリで毎日少しずつ話し、週の終わりにもう一度同じ3つを言ってみると、変化を実感できます。
よくある質問
無料で英語のスピーキングを練習できるAIアプリはありますか?
完全に無料でずっと使えるAI会話アプリはほとんどありませんが、無料で試せる範囲はあります。SpeakBaseは最初のTalkレッスン(5分)がカード登録なしで無料で、話す力をCEFRで判定するレベルテスト(約3分)と、フラッシュカードの7つの学習モードも無料です。Looraは無料レッスンが1回、SpeakとELSA Speakは7日間の無料トライアルがあります。
SpeakBaseはLoora、Speak、Praktikaより良いですか?
得意分野が違います。SpeakBaseの強みは、間違いを日本語で説明し、直した文を復習用のカードに残すことです。英語だけの自然な会話ならLoora、順序立てたカリキュラムならSpeak、ビデオアバターとの会話ならPraktikaに強みがあります。日本語での説明が必要かどうかで選ぶのが近道です。
ChatGPTは英会話の先生の代わりになりますか?
会話の相手にはなりますが、先生の代わりにはなりにくいです。ChatGPTの音声モードはあなたのレベルを記録せず、間違いを復習用に保存せず、頼まない限り訂正もしません。間違いを減らしていくには、レベルを把握して訂正と復習まで行う、構造化されたチューターのほうが向いています。
初心者でもAIチューターで英会話を練習できますか?
できます。ただし、間違いを日本語で説明してくれるかどうかが大切です。SpeakBaseのKateは、初級者には短く具体的な質問をし、言葉に詰まったら言える文を示し、間違いの理由を日本語で説明します。中学英語に不安がある段階でも始められます。
AI英会話アプリの料金はどれくらいですか?
2026年時点の目安では、SpeakBaseのPremiumが月額11.99ドルまたは年額119.99ドル(月150分の会話)、Looraが地域によって年額およそ119.99ドル、Speakが年額約83.99ドルから164.99ドル、ELSA Speakが年額およそ80ドルから130ドルです。価格は地域やキャンペーンでよく変わるので、申し込む前に公式の表示を確認してください。